リフティング。

3・4年生担当の竹内紳です。

3・4年生には一か月ほど前にリフティングの記録用紙(写真参照)を配りましたが、これについて少し書きたいと思います。


このリフティングを記録していく方法は自分が小学生の時にやっていたものです。自分は小4の時に市のトレセンに落ち、悔しくて少年団と掛け持ちでフットサルのクラブに入りました。そこでは会員のクラスが月1で行われるリフティングテストで決められたり、毎月白紙のカレンダーが配られ自主練でやったリフティングの回数を記入し、提出していました。

5年から入った自分はもちろん一番下のクラスからのスタートで、周りは自分より下の学年の子たちばかり。早く自分と同学年の子が多い上のクラスに上がりたかったのですが、一つ上のクラスに上がるにはリフティング1,000回以上(時間にすると10~15分落とさないでリフティング)がボーダーでした。今までそんなに集中してリフティングをやったことがなかったので一つ上のクラスに上がるのに三か月かかりました。その三か月の間は家でも必死に練習して技術も集中力も大幅に向上したと思います。その甲斐あってか、一番上のクラスに上がるには5,000回以上(時間にすると45分~1時間くらい)が条件でしたがすぐ次のテストで昇格することができました。

ただ、同時に上には上がいると痛感もしました。リフティングテストは3時間の練習の枠を目いっぱい使って行われるのですが、同い年や1つ上の学年の子たちが何人も最初から最後まで落とさずにいる子がいました。また、毎月提出しているリフティング表の集計でも自分なんか到底及ばない記録ばかりでした。

そこからは負けたくない一心でひたすら練習をしました。学校が終わればすぐにボールを持って自主練へ向かい、友達が遊んでいる横でリフティング。それを一年半ほど続けた結果、テストでは細かいリフティングで2時間半落とさずに25,000回という歴代最高の記録を残すことが出来ました。ただ、今思うのはこの回数というよりはあれだけたくさんの時間ボールを触っていたことが自分のサッカー経験において大切だったということです。


サッカーにおいてリフティングがすべてだとは思いませんが、リフティングにはサッカーに必要な要素がたくさん詰まっていると思います。そして本気になって取り組めば必ず、回数という分かりやすい結果が付いてくるのがリフティングです。

これを言葉ではなく、子供たちに自分自身の経験として知ってほしいと思い、今回、リフティングの記録用紙を配りました。今後も色々と工夫をしながら、選手自身が上手くなりたいと思えるような環境を作っていきたいと思いますので、協力のほどお願いします。


竹内  紳